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世界地図の新しい投影法——Equal Earthとメルカトルの終わり

国連がメルカトル投影の廃止を決議した背景と、面積比を保つEqual Earth投影の得失。地図の歪みと公平な見え方について整理します。

Equal Earth投影の世界地図

世界地図の新しい投影法——Equal Earthとメルカトルの終わり

世界地図の新しい投影法

先週、大きなニュースがありました。国連がメルカトル投影の廃止を決議したのです。各国への拘束力はありませんが、メルカトルが本当に時代遅れで、淘汰されるかもしれない、という象徴です。

地球は丸く、地図は平らです。球の地形を平面にするには、何らかの変換が必須で、平面地図には必ず歪みがあります。

一般的な世界地図のイメージ

上はいま通行の世界地図で、メルカトル投影です。地球儀を長方形に引き伸ばすのに近く、高緯度は大きく伸び、面積が大きく見えます。赤道のアフリカと高緯度のグリーンランドが同じ大きさに見える一方、実際の面積比は前者の方が約14倍です。

国連の勧告は、メルカトルを廃し、**新しいEqual Earth投影(平等地球投影)**で世界地図を描け、というものです。

Equal Earthの核心は面積比を変えないこと。地球面積の1%の土地は、地図面積でも1%になるよう設計され、面積比の歪みを抑えられます。

代償は、面積に応じた伸縮です。赤道・低緯度は南北にやや伸ばし東西にやや縮め、極・高緯度は東西に大きく広げ南北に大きくつぶします。形は歪み、縦横が変形しうるため、精密ナビには向きません。

Equal Earth投影の世界地図

上図がEqual Earthの世界地図で、アフリカが大きく見えます。下はメルカトルとEqual Earthのヨーロッパ・アフリカ比較です。

メルカトルとEqual Earthのヨーロッパ・アフリカ比較

これからどう見るか

地図投影は、同じ地球でも何を正しく見せるかの判断で見え方が変わる、という好例です。データやAIの出力が安くなるほど、どの歪みを受け入れ、誰に何を見せるかの独立した判断が希少になります。一人会社は、マス向けの「当たり前の見え方」をなぞるより、ニッチな真実と所有する読者への誠実な説明に寄せる方が、信頼という複利を残せます。情報は安いが、明確な思考の脳は置き換えにくい——地図の話でも同じです。

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